みなさんこんにちは、かいです。
万年筆の愛好家だけにとどまらず、筆記具メイカーである『ペリカン』の名を知っている方は多いと思います。
現在スイスに本社を置くペリカン社は、1832年にドイツ、ハノーファーにて絵具とインクの工場を設立したところからその歴史が始まります。
以来約190年にわたって、様々な文具やステーショナリーを販売する企業となりました。
もくじ
ペリカン社のインク
ペリカンから発売されているインクに、『4001』シリーズがあります。
これは1901年に発売され、実に100年以上にわたって改良を繰り返されながら、その完成度を高めてきた傑作インクです。
現在ブルーブラック、ロイヤルブルー、ターコイズ、ブリリアントブラック、ダークグリーン、ブリリアントブラウン、バイオレット、ブリリアントレッドの全8色がラインナップされています。
ボトルインクだけではなく、カートリッジ用交換インクでも同じラインナップが販売されています。
この『4001』ボトルインクは、内容量が62.5mlに対し価格が税込みでも千円程度とかなりリーズナブルですので、 万年筆やディップペンを使って筆記を楽しむ方にとっての最初の選択肢としても最適だと思います。
エーデルシュタイン インクコレクション
ドイツ語で『宝石』を意味し、それぞれのインクにも宝石名を冠した特別なインクがエーデルシュタインです。
エーデルシュタインは2020年現在15色が発表されています。
レギュラーラインとして8色があり、さらに2012年から『エーデルシュタイン・ インク・オブ・ザ・イヤー』と称したその年限定生産のインクもラインナップされています。
レギュラーカラーはオニキス、タンザナイト、サファイア、トパーズ、ジェイド、アヴェンチュリン、マンダリン、ルビーの8色。
さらにインク・オブ・ザ・イヤー2012年がトルマリン、2013年がアンバー、2014年がガーネット、2015年がアメジスト、2016年がアクアマリン、2017年がスモーキー・クォーツ、2018年がオリヴィーン、2019年がスタールビー、そして今年2020年がムーンストーンです。
レギュラーラインの各色は以下になります。
onyx (black)オニキス(ブラック)
tanzaniteタンザナイト (ブルー・ブラック)
sapphire (blue)サファイア(ブルー)
topaz (purple-blue)トパーズ (ターコイズ・ブルー)
jade (light green)ジェード (ライト・グリーン)
aventurine (green)アヴェンチュリン (グリーン)
mandarin (orange)マンダリン(オレンジ)
ruby (dark red)ルビー(レッド)
さらにこのエーデルシュタインシリーズは、万年筆にやさしい特別な成分が含まれているようです。
内容量50ml入りで希望小売価格は税込み2750円です。
同じペリカンの『4001』シリーズと比べると3倍ほど高価ですね。
万年筆用インクを単色で常用しておられる方ですと、短期間でひと瓶使いきってしまうと思いますが、さまざまなインクを楽しみながら使用するスタイルの方でしたらそれなりに長持ちできると思います。
またこのシリーズはボトルの安定感が高く、どっしりしていますので、机上でちょっと手がぶつかったくらいでは倒れたりしないようですね。
エーデルシュタイン サファイア
わたしが今回紹介するのはレギュラーラインから『サファイア』です。
前述の通り希望小売価格は2750円ですが、わたしは2200円くらいで購入できました。
この色の特徴は非常に深く鮮やかな青です。
ボトルに詰まった状態ではかなり濃い色なのですが、万年筆に吸入してみるとイメージが若干変わります。
そして実際に筆記すると、さらにその鮮やかさが引き立ちます。
書き味は?
では実際に筆記してみましょう。
今回も万年筆はTWSBI ECOを使用します。
ニブはFです。
ペリカン公式サイトの説明にある、『万年筆にやさしい成分が含まれている』という点をすぐに体感することは難しいかもしれませんが、ペン先の走りはかなりスムーズですね。
TWSBI ECOのFニブは『カリカリ』とした書き味がある、わたし好みのペンなのですが、このエーデルシュタイン サファイアは以前に紹介したカランダッシュ社のインク、エレクトリックオレンジと比べると少し柔らかめのインクのようで、たっぷりとインクを使って太めのニブを使って筆記することを好む方でもストレスなく筆記できると思います。
まとめ
ペリカン社のボトルインクはこのエーデルシュタインシリーズのみならず、4001シリーズも色彩の鮮やかさに定評があり、万人受けするインクだと思います。
どのような紙に使用するのかにもよって、書き味や色味も変化するのがインクの楽しみ方のひとつだと考えていますが、いろいろな紙を使ってベストな組み合わせを探してみるのもいいですね。
エーデルシュタインシリーズのボトルもシックなデザインが採用されており、デスク周りのインテリアとしても楽しめると思います。
万年筆用インクはこだわり始めると底がないと言われますが、節度をもって楽しむことで万年筆愛好家としての日々が充実したものとなるでしょう。
それでは、本日も良いカキモノ日和となりますように!