カヴェコスペシャル ディップペン

みなさんこんにちは、かいです。

今回は『カヴェコスペシャル』のシリーズからディップペンを紹介します!

目次

ディップペンとは?

ディップペンというのはいわゆる『付けペン』のことです。

金属製のペン先にインクを少量保持し、そのインクをもって筆記、描画などに使用します。

昔から漫画家などがよく使用しているイメージがありますね。

本来の『ペン』とは古代から使用されていたように羽ペンなどを主とするつけペンを指します。

それが近代になってボールペンや万年筆などが主に使用されるようになり、それらの筆記具との区別を図るために『付けペン』と呼ぶようになりました。

ちなみに日本でも昭和40年代の初頭あたりまでは銀行や郵便局でも振込用紙記入用として付けペンがインク壺と共に備えられていたようです。

カヴェコ

以前紹介した『カヴェコスペシャル ペンシル』の記事にも少し書きましたが、カヴェコという名はもともと1883年にドイツのハイデルベルク出身のふたりの男性によって立ち上げられた『ハイデルベルガー・フェダーハルター・ファブリク』という会社から始まります。

これを英語名に直すと『ハイデルベルク・ディップペン・ファクトリー』となります。

カヴェコはもともとディップペンのペン軸を作る工場から歴史が始まったんですね!

長い歴史を経て扱う製品は万年筆やローラーボールなど、近代のものが主になりましたが、そんな中で唯一、『カヴェコスペシャル』の名を冠するシリーズでディップペンが発売されています。

販売価格は税別で5,000円です。

カヴェコのディップペン

早速開封しましょう。

パッケージはこんな感じです。

スライドさせると金属製のペンケースが出てきます。

ディップペン本体はふたつに分割されています。

ほかにはカヴェコのロゴを模したシールが一枚と取扱説明書が同封されています。

本体はこんな感じで分割されています。

ペン先を保護するためにプラスチック製のキャップが付いていました。

尾部はねじ式で取り付けます。

本体はアルミニウム製で剛性が高いです。

購入した時に付属されているペン先です。

LEONARDT ENGLAND

と刻印されています。

画像では判りにくいですが、ペン先の切り欠きが均等ではありませんでした。

ですが、このペン先は柔らかめで使い勝手は良さそうです。

ちなみにわたしはこのペン先は使用せずにゼブラ社のGペンを使っています。

付属のペン先を取り付けるとこんな感じですね。

ゼブラ社のGペンを取り付けたところです。

サイズなど

このディップペンのサイズですが、直径は同じカヴェコスペシャルのペンシルと同じです。

本体はアルミニウムで作られており、表面は艶消しの黒で塗装されています。

表面はさらさらとした感触なのですが、長時間握って使用していると指紋の跡がかなり目立ちます。

このあたりは手脂が出にくい体質の方は気にすることはないでしょう。

わたしはダメです。

この歳になると自分の手脂を止めることができません。

しかもそういった汚れなどが気になる性分ですので、10分か15分おきくらいにペーパータオルなどで手脂を拭き取るようにしています。

歳は取りたくないものですね。

まあいいでしょう。

さて、わたしは他にも数本のペン軸を所有していますが、それらのものは昔ながらの木製軸です。

木製軸は本体が軽量で安価だということもあり、扱いやすいことが利点だと思います。

画像上からタチカワ フリーペン軸、スタビロ製ペン軸、その下は20年以上前にオーストリアで購入したコヒノールのレバー式ペン軸です。

タチカワのものは直径が他のものより若干太く造られており、グリップ部分にゴムが巻かれているので握りやすくなっています。

それ以外の3種類はどれもほぼ同じ直径です。

シルエットだけを見るとカヴェコスペシャルとスタビロのペン軸が少し似ていますね。

重量はどうでしょう。

カヴェコスペシャルはペン先(1g)込みで17gですね。

タチカワはペン先とキャップ込みで11gです。

コヒノールとスタビロはそれぞれペン先込みで8gです。

カヴェコスペシャルは本体がアルミニウム製ということもあって重量が木製のペン軸に比べてほぼ2倍あります。

重量バランスは画像の位置でちょうどセンターが出ます。

太さをノギスで測ってみたところ、カヴェコは辺と辺を結ぶ距離で10㎜、スタビロが9,15㎜、コヒノールが10,3㎜、タチカワがくびれている部分で11,4㎜でした。

カヴェコスペシャルは本体断面が八角形になっていますので、握ったときの感触は数値よりも太く感じるかもしれません。

カヴェコスペシャルのシリーズはこの八角形の断面を持つボディのおかげで握ったときの安定感が高く、長時間の使用でも疲れにくくなっています。

ペン先を軸に差し込んだときもしっかり安定しており、ぐらつくこともないようです。

また、ペン先を保護するための簡易的なキャップも付属していましたが、これについてはあくまでもおまけ程度のクオリティです。

キャップは透明な樹脂製で、タマペンのように少し全長が長いペン先を取り付けても先端がキャップに触れない程度の大きさに作られています。

キャップを本体に取りつける方式は、キャップ側に切られたネジ状の溝を本体側の軸に嵌め込む形で行います。しかし本体側はネジを切ってあるわけではないので、取り付けたときにどうしてもキャップが本体に対して斜めに傾いてしまいます。

キャップを取り付けたところ。斜めに傾いてしまいます。
キャップを取り付けたところ。斜めに傾いてしまいます。

気にならない方は気にならない、と言った程度ではありますが、個人的には『なんでわざわざキャップ側にネジを切ったんだろう?』と思ってしまいます。

キャップ内側に輪状にガイドを造るよりネジ状の方が加工が簡単だからかも知れませんね。

さらに切ってある溝も深いわけではないので、キャップを取り付けるときは丁寧にくるくる回すよりも少し力を入れて押し込むといいかもしれません。

気になる点は?

付属するキャップ以外で気になった点は、やはり長時間使用時に本体に手脂が付いてしまう事でしょうか。

ですがこれについては個人差がありますので、手汗が少ない方はほとんど気にならないと思います。

まとめ

カヴェコスペシャル・ディップペンはつけペンという分類に属するアイテムである事から、使用者は決して多くないと思われますが、そのサイズと重量感から長時間の使用にも耐え、扱いやすいモデルだと思います。

付属のキャップはあると便利なだけに、作りがチープなのが残念ですね。

ペン画やカリグラフィが趣味の方は一本持っていても良いのではないでしょうか。

ただ、ペン軸という括りで見ると高価ですが、それでも使用頻度が高い方でしたら割り切れるかも知れませんね。

実際に使ってみると満足感は得られるので、興味のある方は手にとってみてください。

それでは、本日も良いカキモノ日和となりますように!

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